フィリピンの硬貨 (Philippine coins)
フィリピンの硬貨 1994年 50 SENTIMO
1991年〜1994年に発行 ●材質(Material):黄銅(Brass) ●直径(Diameter):18mm ●重量(Weight):2.9g。
左 「REPUBLIKA NG PILIPINAS」「1994」マルセロ・デル・ピラール(marcelo H. del pilar)。
右 「50 SENTIMO」 フィリピン・イーグル(Philippine Eagle)
マルセロ・デル・ピラール(marcelo H. del pilar)は、1850年にブラカンで生まれ、サント・トーマス大学で法律を学び1879年に法学部を卒業します。
1882年、彼はリサールがスペイン語で呼びかけたのに対し、タカログ語の新聞「ディアリオン・タガログ(Diariong Tagalog)」を発行し、愛国主義者や革新主義者の記事を掲載しました。
1888年、当時スペインの支配下にあったフィリピン国民の意識改革、地位向上、人間の尊厳への目覚め、自由の確立などの活動がスペイン人修道士や官憲の怒りを買い、スペインに向け脱出します。バルセロナでフィリピン人のプロパガンダ運動に加わり、フィリピンの改革を提唱する機関紙「ラ・ソリダリダッド」の編集者となります。1896年にバルセロナで肺結核のため亡くなりました。
フィリピンイーグル(philippine eagle)は、タカ目タカ科に属する鳥類の一種。フィリピン固有の鳥で、 ルソン島・サマール島・ミンダナオ島・レイテ島の4つの島の熱帯雨林にのみ生息しています。背は褐色で腹は白く、頭には茶色の長い羽毛があります。平均的な雌は体長1m
、翼長2 m 、体重7 kg になり、世界最大の鷲の一つに数えられています。 現在、生息している数は100〜150羽前後で、絶滅の危機にあるそうです。
1896年、英国の博物学者で探検家でもあったジョン・ホワイトヘッドがサマール島で初めてフィリピン鷲の標本を収集したそうです。1899年に学名はピテコパガ・ジェフェリィー(Pithecophaga
jefferyi)と定められました。ピテコパガ(Pithecophaga)は、サルを食べるという意味で、ジェフェリィー(jefferyi)はホワイトヘッドの父親の名からとられたそうです。
(Photograph by Klaus Nigge)