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フィリピンの話題 (Topics in the Philippines)

マヨン山(Mayon Volcano)

2018年1月22日 噴煙を上げるマヨン山 2018年1月22日、マヨン山(Mayon Volcano)が噴火しました。噴煙は上空約5キロの高さまで上がったそうで、フィリピン火山地震研究所は、火口から8キロ以内の危険区域への立ち入りを控えるよう勧告しました。マヨン山では1月中旬から活発な噴火活動が続いて、ロイター通信によると、ふもとの住民約4万人がすでに避難しているそうです。 マヨン山は、世界の中でも特に活動が活発な火山として知られ、1616年以来、47回の噴火を繰り返し、2014年にも数千人の住民が避難。2013年には登山家5人が噴火に伴う岩石の落下で命を落としています。

(2018年1月22日撮影 C.Bichara)

内容(Contents)

2011年2月 レガスピ空港(Legazpi Airport)のマヨン山マヨン山(Mayon Volcano)はルソン島南部のビコル地方、アルバイ州(Albay)にあり、レガスピ市(Legazpi)の北西15kmの平野部にそびえる高さ2,462mの成層火山。一帯はマヨン山国立公園に指定されています。「マヨン」は、ビコル地方の言葉で「マガヨン(magayon)」美しいという意味に由来すると言われていて、ほとんど完璧な円錐の形をしています。フィリピンの象徴的な山でコインのデザインにもなっています。富士山よりも斜面が険しく頂上が鋭いのでより印象が強く、日系人移民からは「ルソン富士」と呼ばれました。

2011年2月撮影 レガスピ空港(Legazpi Airport)


カグサワ教会跡(Cagsawa Church Ruins)マヨン火山の円錐型は火砕流と溶岩流の繰り返しによって作り出されたもので、400年に50回も噴火しているそうです。記録に残る最も大きな噴火は1814年2月1日に起きた噴火で、溶岩流が山から10kmのカグサワ(Cagsawa)の街を埋めて1,200人の死者が出たそうです。 マヨン火山はフィリピンで最も活動的な火山で、1993年の噴火による火砕流で70人以上の犠牲者を出し、2000年、2006年、2009年にも噴火しています。
カグサワ教会跡は、1814年に起きたマヨン火山の噴火で、教会を含むこのエリアのほとんどが崩壊してしまいましたが唯一、塔の部分だけが残り、カグサワ遺跡公園(Cagsawa Ruins Park)と呼ばれ、アルバイ州によって管理されています。公園は、各地からの観光客が徐々に増え、土産物や記念写真などを売る店ができ観光地化されています。

2011年2月撮影 カグサワ教会跡(Cagsawa Church Ruins)


2013年5月7日 噴煙を上げるマヨン山を背景に移動する住民 火砕流などの恐れのある場所は土地の利用規制が行われていますが、現地は貧しく、危険地帯として指定された場所で耕作せざるを得ない状況があります。 2013年05月07日にも噴火し、ドイツ人登山家4人とフィリピン人のガイド1人が亡くなりました。
2009年12月14日 マヨン山

(2013年05月07日撮影 AFP/TED Charism Sayat)